2019/08/26 20:00

Quiet Storm(クワイエットストーム)とは

さまざまな要因で分類できる音楽のジャンル分け。リズムやメロディなどで分ける場合や、その音楽が始まった場所などでも分ける場合があります。クワイエットストームは後者になります。ラジオのDJだったジャック・シュラーと一緒にいるメルビン・リンジーは、アフリカ系アメリカ人のための「美しいブラックミュージック」を選曲し、番組で流していました。これがリスナーに好評で、ラジオ局WHURは彼らに番組を任せます。その番組名が「クワイエットストーム」。名前はスモーキーロビンソンの曲「Quiet Storm」に由来します。

以降この番組で流れるようなブラックミュージックを、クワイエットストームと呼ぶようになったのです。実際には流れていそうな曲も含みます。つまり、なんとなくそれっぽいというジャンル分けなのです。

私とQuiet Stormとの出会い

クワイエットストームは基本的に大人向けの選曲です。もっとも人気があったのは80年代前半です。当時私はグリグリ坊主の中学生。背伸びしたい年頃ですが、今考えると、そんな中坊むかつきますねw初めて聞いたのは、ダブルラジカセから流れるFM番組。番組名は覚えていませんが、マイケル・マクドナルドやグローバー・ウィンストンジュニアが流れていました。「あぁ、これぞ大人の聴く音楽だ!」とピンときましたね。ラジオからの曲紹介に耳を傾け、必死にノートにメモをとり、レコード屋に行ってお目当てのアルバムを探していました。

当時は「ブラックコンテンポラリー」と呼ばれるジャンルの、サブジャンル的な扱いでした。現在だとR&Bに組み込まれると思います。「三つ子の魂、100まで」とは言いますが、10代の好みこそ、100まで続きそうです。

おすすめQuiet Storm7選

Michael Mc Donald/I keep forgetting

2代目ドゥービーブラザーズのヴォーカルだった、マイケル・マクドナルド。正直に告白しますと、当時の私はケニーロギンスとの区別がほとんどついていませんでしたwどっちもヒゲオヤジなんですもん。活動時期も被っていましたし、大目にみてください。さてこの「I keep forgetting」はWarren G&Nate DoggのRegulateの元ネタとしても有名です。マクドナルドの声がいいですね。古い曲ですが、しっとりとした都会の夜のドライブにぴったりです。The Brothers Johnsonのベーシスト、ルイジョンソンのベースラインがいいんです。そしてこのアルバムにはケニーロギンスも参加しており、ほかにもToToのメンバーなどなど。参加アーティストも豪華なのが特徴です。

Stanley Clarke & George Duke/Sweet Baby

1981年に発表された彼らの記念すべき最初のシングル。ビルボードトップ100で19位というスマッシュヒットを記録しました。彼らは優秀なJazzmenで、ジャズベーシストとして活躍したスタンリー・クラークと、ピアノ、キーボード奏者のジョージ・デュークのコラボレーションは、演奏の巧みさにも注目してほしいですね。ファルセットのボイスは、ジョージ・デューク。ギター、ベースはスタンリー・クラークです。甘く切ない大人のラブソングに仕上がっています。

BARRY WHITE & Love Unlimited Orchestra/Love's Theme

見た目で人を判断してはいけません。そういう小学校で教えてもらった人生訓がぴったりとはまるバリー・ホワイト。厳つい見た目からは想像できないほど、ロマンティックな曲を歌います。1973年のヒット曲ですが、CMなどにも多く使用されたので若い方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。この曲は当初、バリー自身がボーカルを担当する予定でしたが、ジーン・ペイジのあまりに美しいストリングスを聴き、そのままインストゥルメンタルとしておこうと決めたそう。美しい自然の雄大な景色が似合う、壮大かつロマンティックなメロディーです。

Grover Washington Jr. /Just the Two of Us

勘違いしている人が多いので、敢えて記載しますが、ヴォーカルはLovely Dayで有名なBill Withers。サックス奏者であるグローヴァー・ワシントン・ジュニアとラルフ・マクドナルドによるプロデュース。しっとりとした情緒あふれる名曲ですので、今さら余計なウンチクは必要ないでしょう。様々なアーティストたちがカヴァーしたり、サンプリングに使用したり、時代を超えて愛される名曲です。

MAURICE WHITE/I Need You

スーパーファンクグループ「アースウィンド&ファイヤー」のメインボーカルである、モーリス・ホワイトのソロアルバムからの名曲。とはいえ発表当時は人気も高くなかったのですが、日本ではおなじみのラブバラードとなりました。ソニーのCDプレイヤーのCM曲として採用され、この曲を聴けばあの当時の若かりし青春の日々が蘇るって方も多いのでは。甘く伸びやかなモーリスの歌声は、バラードにもよく似合います。

Freddie Jackson/You Are My Lady

フレディ・ジャクソンのヒット曲です。1985年にシングルカットされ、約2週間にわたり、R&Bチャートでトップ。彼自身の最大のヒットとなりました。当時の日本でも大ヒットだったので、40~50代の方は記憶にあるかと思います。メロディセンスの良さ、雰囲気の良さ、少し高い目の中域がとても美しいボーカルにうっとりしてしまいます。現代のR&Bの基礎となっている部分も多く若い方にもおすすめです。

Billy Ocean/Caribbean Queen

ビリー・オーシャンの中でもっとも代表的なヒット曲。 1984年にシングルカットされ、ビルボードトップ100でナンバーワンを獲得し、この曲でグラミー賞もとっちゃったんですから、大したものです。アメリカ人ではなくイギリス人ていうところがすごいですね。数々のヴァージョンがありますが、当時のディスコチューンに合わせた7分52秒が人気。ダンサブルな曲ですが、もともと「ヨーロピアンクィーン」という曲でどっちかというとしっとりとしたバラードだったようです。しかしパッとしなかったので、カリビアンクィーンとタイトル、アレンジを変えたら大成功!よく「いい曲だよね~」とか言いますが、アレンジも作曲同様、非常に重要だと思うのです。

最後に

よくわからないジャンルのクワイエット・ストームをご紹介しました。『結局R&Bなんじゃないの?』とか、『A.O.Rとの違いがよくわからん!』という意見が聞こえてきそうです。ラジオ局のDJの好みがそのままジャンルになっているので、どちらも正解なのです。しかし、今後もこういったジャンル分けがどんどん出てくると思いますよ。なぜなら今やプレイリストを誰もが共有出来るから。コンセプトがしっかりとした選曲がなされているプレイリストが、新たな音楽のジャンルになるかもしれません。さてあなたは今夜どんな曲をプレイリストに追加しますか?良ければ教えてくださいね。

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