2022/05/04 12:58



  • 現在でも多くの人が愛するジーンズの原点「リーバイス501」。今回ご紹介するアイテムはイレギュラー品の501です。また501とはそもそもどんなジーンズなのか。その点もざっくりご説明いたします。

Levis501とは

リーバイス501はジーンズの元祖といっても過言ではありません。501の歴史はジーンズの歴史でもあります。

19世紀半ばにカリフォルニア州で巻き起こったゴールドラッシュにおいて、丈夫で破れない服が求められたことから、リベットで補強したダックパンツが生まれ、それがデニムに置き換えられて現在のジーンズの原型が誕生しました。いうまでもなく、それがリーバイスの「501」のルーツ。

カリフォルニアは、デニム生地を使ったワークウエアの聖地と化しました。そんな中でリーバイスは、最高位モデルに使う丈夫なデニムをエクストラヘビーデニムと呼び、それをXX(ダブルエックス)デニムと名付け、その堅牢さを売りにして他ブランドとの差別化を図りました。

1890年にそれまでは単にXXと呼ばれたジーンズに、501の名前が与えられました。501は、原型であるXXが誕生した1873年から(2022年から数えて)149年。501の名前が付けられてから130年以上の歴史がある衣料品として異例な程、長期間存在する意義深い製品であると言えます。

現在も生産されるリーバイスの501に備えられているフロントポケット部のリベット、バックポケットに入れられるアーキュエットステッチ、ボタンフライ、右後ろ上部に付けられているパッチは、1890年に501の原型である最初のジーンズ(当時の呼称はオーバーオール)XXから備えていた特徴的仕様です。

現行でも確認できる501の特徴

リーバイスのジーンズのバックポケットにはアーキュエット・ステッチと呼ばれる弓型のステッチが入れられているのが外観上の特徴の一つです。リーバイスを象徴するアーキュエットステッチは、トレードマークとして登録されていなかったため、競合他社もリーバイスのアーキュエットステッチに酷似したステッチをバックポケットに入れていました。登録されたのは1943年とかなり遅いのも競合他社との兼ね合いもあったのでしょうね。

リーバイスのジーンズの右バックポケット脇に、小さい赤色の布が取り付けられています。これは赤タブと呼ばれるものです。1936年にリーバイスの営業マネージャーがリーバイスのジーンズであることを識別するため、赤いリボンをバックポケットに縫い付けることを考案したのが始まりです。

ジーンズの前立て部分。501は現行でもボタンフライです。1950年代にはジッパーフライが一般的になり、ジーンズにもジッパーフライが採用され始めました。しかし、多くのジーンズがジッパーフライになっているにも関わらず現行の501もボタンフライのままです。

イレギュラースタンプの付いた紙パッチ

イレギュラーは一般的にB級品の意味です。以前はリーバイスの赤タブを切り取ったり、レザーパッチにイレギュラースタンプが押されていましたが、最近の商品は内側にイレギュラースタンプのみで、着用時には一切判らない商品も多い様です。イレギュラースタンプが押された当時のB品になります。




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