2023/08/16 12:00
皆さんはジーンズのお手入れをどのようにしていますか?大切なジーンズを、エイジングし、きれいな色落ち、理想的な色落ちしたジーンズに育てていく上で必要な洗濯。たかが洗濯と軽んじていると、変な色落ちをしたり、縮んでしまったり、他の洗濯物に色が映ったり、そんな失敗をした事はありませんか。ここでは、大切なジーンズの洗い方、お手入れ方法についてご紹介します。
ジーンズ洗濯のポイント
ジーンズを洗濯する場合には押さえておきたいポイントがいくつかあります。衣類についている洗濯マークを見るのはもちろんですが、洗い方や使う洗剤の選び方、干し方などにも注意を払いたいところです。ここではジーンズのお手入れの際、失敗しないポイントをご紹介していきます。
ジーンズ洗濯の頻度
ジーンズの洗濯の頻度により、色落ちの進み方が異なります。洗濯の頻度が多いと色落ちが早く進み、アタリ部分は白く、それ以外の部分は淡いインディゴブルーのジーンズに仕上がります。全体的な色落ちが早く進むため、ヒゲやハチノスはうっすらと見える程度となります。洗濯の頻度が少ないと、ヒゲやハチノスがくっきりと浮かび上がり、激しいメリハリの効いた色落ちのジーンズに仕上がります。汚れが残るため、全体的に茶色がかった色落ちになります。そのため洗濯の頻度は、自分の理想の色落ちに合わせて調整することが必要です。
ジーンズを洗濯する場合は”裏返しに”
ジーンズをきれいに色落ちさせるには、必ず裏返しにして洗濯しましょう。これは手洗いの場合も洗濯機を使う場合も同様です。裏返しにして洗濯しない場合は、余分に色落ちが進むことになる上、デニム生地表面の劣化スピードが早まります。
リジッド(ノンウォッシュ)ジーンズの場合
固いリジットジーンズ(ノンウォッシュ)を初めて洗濯する場合は、かなり色落ちします。色落ちするだけでなく、固い原因のノリも合わせて落ちます。ノリが落ちると、それまで固い生地だったジーンズが随分と柔らかくなるものです。また、色移りする可能性が高いので他の洗濯物とは分けて洗いましょう。洗濯機を使っても手洗いでも構いません。手洗いの場合は、ノリをしっかり落とすため、一晩つけ置きしてから手洗いしましょう。もちろん裏返しにしておく必要があります。
ワンウォッシュ以上のジーンズの場合
ワンウォッシュジーンズの場合でも、かなり色落ちします。そのため色移りする可能性がありますので、他の洗濯物とは分けて洗いましょう。かなり色落ちが進んでくると色移りする可能性は低くなります。もちろん、必ず裏返しにして選択しましょう。洗濯機を使っても手洗いでも構いません。手洗いの場合はノンウォッシュの場合と異なり、一晩つけ置きする必要はありません。
ダメージジーンズの場合
ダメージジーンズの洗濯は、ジーンズを裏返しにした後、ダメージ部分を内側にたたんで、洗濯ネットに入れて洗いましょう。手洗いする場合は洗濯ネットは必要ありませんが、せっかくのダメージ部分が、余分にほつれないよう注意しながら手洗いする必要があります。
色移りに注意!
色移りする仕組みは、ジーンズなど色落ちの激しい衣類が、洗濯中に色落ちし、洗濯水が染色を媒介して、他の衣類に染み込み、そのまま染められてしまうことです。ジーンズなどのインディゴは色落ちしやすい特徴があります。そのため必ずと言っていいほど、色移りするので、他の衣類と一緒に洗濯するのは避けましょう。特にまだインディゴブルーの濃いジーンズは、ジーンズ用の洗剤を使っても、色移りします。白っぽい衣類とは一緒に洗わないようにしてくださいね。
ジーンズ洗濯に使ってはいけない洗剤とは
ジーンズを洗濯する場合、どのような洗濯洗剤を使っても良いのでしょうか。ジーンズの自然な色落ちを楽しみたい場合は、注意しなければならないのが洗剤なのです。ブリーチなどの漂白剤、洗いざらしの固い生地が苦手だからといって、柔軟剤は使わない方が良いでしょう。また、蛍光剤が入っている洗剤も、漂白剤と同じような成分ですので使わないようにしてください。蛍光剤が入っている洗剤は、色あせの原因になります。
ジーンズの干し方のポイント:1
次はジーンズの干し方です。ジーンズを裏返しにしたらわかるのですが、ジーンズの脇にはミミがあります。このミミは洗濯をした直後は、折れていたりねじれていたりします。ミミのねじれを直して干さないと、ジーンズのアタリがキレイに出ません。特にセルビッチは、このアタリが重要ですので、ミミのねじれや、シワをしっかりと直して干しましょう。
ジーンズの干し方のポイント:2
ジーンズを干す場合は、風通しの良いところで陰干ししましょう。太陽の光が当たると、紫外線による色あせの原因となります。また風通しが悪いと、雑菌の繁殖の原因となります。
ジーンズの干し方のポイント:3
ジーンズの干し方は、大きく分けて3種類ほどあります。まずは1つ目の干し方。これはジーンズの裾から胴体にかけて物干しざおに通して乾かす干し方です。最も乾きが早い干し方ですが、場所をたくさんとってしまうのが欠点です。画像はわかりやすいよう、裏返しにしていませんが、干す際は必ず裏返しにしてくださいね。
ジーンズの干し方のポイント:4
もう一つの干し方は、ジーンズのウエスト部分にハンガーをかけ乾かす干し方です。場所を取らず乾かすことができ、ヒゲやハチノスなどのアタリシワがあまり伸びないので、乾いた後すぐにエイジングが再開できます。もちろん裏返して干しましょう。
ジーンズの干し方のポイント:5
最後の干し方は、ジーンズの裾部分をハンガーにかけ乾かす干し方です。ミミ部分がしっかり伸び、履きシワもきっちり取れます。ちょっと面倒ですが、干し方2と干し方3を交互に繰り返して干すと良いでしょう。
乾燥機を使う場合は縮みに注意!
乾燥機を使ってジーンズを乾燥させる場合は、ジーンズが縮む可能性があります。特にノンウォッシュのジーンズを乾燥機で乾燥させる場合は、必ずと言っていいほど縮みます。逆に言えば、縮ませたい場合は、乾燥機で乾燥させると良いでしょう。もちろんこの場合を裏返しにして乾燥させます。
ジーンズ洗濯におすすめの洗剤5選!
ここからはジーンズの洗濯を失敗したくない方に、おすすめの洗剤をご紹介します。
1.モモタロウ洗剤
コットンの自然な洗いざらしの仕上がりを目指した、桃太郎ジーンズが販売しているジーンズ専用の洗剤です。品質はもちろん色落ちの良さで定評がある桃太郎が開発した洗剤で、蛍光剤や漂白剤、柔軟剤などの添加剤は入っておらず、きれいな色落ち、自然な色落ちを楽しみたいあなたにおすすめの洗剤です。価格は2000円程度です。
2.ウェアハウス ナノコロイド
人気ジーンズメーカーウエアハウスが開発したジーンズ用洗剤です。もちろん蛍光剤や、漂白剤、柔軟剤等は使用しておらず、デニム生地を痛めずに汚れを落とし切れない色落ちが楽しめます。また高い抗菌、消臭効果があります。人や自然に優しい洗剤で、排水も自然界のバクテリアによって99%生分解。石油系界面活性剤アルコールなどを使っていないため、肌の弱い方でも安心して使えます。価格は2500円程度です。
3.ザ ランドレスデニムウォッシュ
ザ ランドレスデニムウォッシュは、大切なジーンズの汚れを落とし、色落ちから守る洗剤です。洗濯後ほんのりと良い香りがします。また洗いざらしの固いジーンズが、苦手な人にもおすすめ。柔軟剤成分が入っているため、固い生地から柔らかな生地へと、変化します。価格は2000円程度です。
4.ジェイウォッシャー
無香料、無添加のジーンズ専用洗剤ジェイウォッシャー。汗や皮脂などはもちろん、油などの強力な汚れもしっかりと落とす洗剤ですが、インディゴの色落ちは防ぐ人気洗剤です。界面活性剤が極めて少なく、人にも自然にも優しい洗剤。もちろんジーンズだけでなく、Tシャツやスウェットなど色柄物にもおすすめの洗剤です。価格は2000円程度です。
ジーンズの保管方法のポイント
ジーンズのお手入れが終わった後、しばらく履かない時、皆さんはどのように保管していますか。ジーンズを保管している時、畳んで洋服棚に保管していると、日焼けやホコリなどで、畳みシワ部分が色あせしてしまう可能性があります。そのためしばらく履かないときは、裏返しにして保管しておきましょう。裏返しにして保管しておくと畳みシワ部分が色あせする心配がありません。
最後に
いかがでしたでしょうか。ジーンズの色落ちをはっきりさせたい方、きれいに履きこなしたい方、どちらの方でもここで紹介した洗濯方法でジーンズのお手入れをすると、きっと満足のいく色落ちが楽しめるでしょう。またここで紹介した洗剤は、ジーンズの色落ちを楽しむために、必要な洗剤ばかりです。ぜひあなたの大切なジーンズのお手入れに役立ててくださいね。
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