2024/09/09 20:00

もともとアウトドアで着用されていたネルシャツ。アメカジブームにより街中でも着られるようになり、今ではファッションアイテムとしての地位を確立しています。ここではキャンプなどではもちろんですが、アメカジコーデの主役として活躍するネルシャツについて解説します。

フランネルとは


フランネル(Flannel)は、もともとウールまたはウーステッド糸から作られた生地のことを指します。現在では、コットンでも織られています。片面もしくは両面が毛羽立っており、保温性に優れているので、衣類だけでなく寝具にも用いられています。そのフランネルシャツが略されてネルシャツと呼ばれているのです。

ネルシャツはなぜチェック柄なのか


フランネルシャツはもともとイギリス・ウェールズ地方が発祥とされていますが、はっきりしません。17世紀にはすでに作られていたそうです。そのためイギリス伝統のタータンチェックやグレンチェックなどがネルシャツにも使われたと言われています。またネルシャツは農民や木こり、猟師など、田園や山林にすむ人たちに好んで着用されました。森の中で目立つようなチェック柄になったとも言われています。

ネルシャツの魅力


ネルシャツの魅力は色・柄やデザインが実に多種多様であること。ネルシャツにジーンズやチノパンを合わせるだけで、アメカジ系の王道コーディネートが完成する便利アイテムです。保温性にたけ、耐久性にも優れているので季節の変わり目にはコーデの主役になるほど。真冬にはインナーとしても使えるので、長いシーズン着まわせるのも魅力です。

ネルシャツの選び方


ツはアメカジの王道アイテムですが、ちょっと着こなしを間違えると野暮ったく見えたり、オタクっぽく見えたりする危険なアイテムでもあります。ネルシャツをおしゃれに着こなすにため、選び方のポイントを解説します。

ネルシャツ選びのポイント①


ネルシャツは鮮やかなチェック柄がポイント。まずは格子の小さなネルシャツを選びましょう。小ぶりな格子のチェックシャツは着こなしやすく、鮮やかな色を選んでもオタクっぽく見えません。

ネルシャツ選びのポイント②

大きな格子のネルシャツを選ぶ際は、バッファローチェックのように2色程度のチェックか、ダークトーンのネルシャツを選びましょう。大きなチェックは間違えるとパジャマのように野暮ったく見える場合があります。

ネルシャツ選びのポイント③

ネルシャツを大人っぽく着こなすなら、やはりジャストサイズ。今の旬はビッグシルエットですが、流行はいつ終わるかわかりません。いつの時代に着てもしっくり来るのはやっぱりジャストサイズです。


注意点はヴィンテージネルシャツや古着ネルシャツを選ぶ際です。ヴィンテージネルシャツは、雰囲気が良く、使い古して生地も柔らかくなっているので着心地も良い。しかもちょっと色褪せた感じが、色落ちの進んだジーンズによく似合います。しかしヴィンテージネルシャツは着丈が長い!よって柄だけでなく、着丈もよく確認しましょう。無難なコーデを目指すなら、日本人にあったネルシャツを選びましょう。

上記の3つのうちどれか1つでもクリアしたネルシャツを選べばOK!逆言えば、野暮ったくオタクっぽく見えるのは、この3つのポイントの逆を選んでいるからなんです。

ネルシャツのコーデ例:1

赤系のネルシャツがもっとも多いのではないでしょうか。赤系のネルシャツはやっぱりジーンズとの相性がGood!足元もワークブーツだと雰囲気満点ですね!

ネルシャツのコーデ例:2

ネルシャツとハンティングベストの組み合わせが絶妙です。色使いも技ありです。モカシンシューズやショルダーバッグなどの小物の使い方も大人っぽい組み合わせですね。

ネルシャツのコーデ例:3

これぞネルシャツコーデの王道といったアメカジスタイル。ネルシャツに濃いジーンズ、トラッカーキャップにモカシンシューズ。サイズ感も素晴らしいコーデです。赤と青の反対色を使ったネルシャツも多いですので、着こなしの参考になると思います。

ネルシャツのコーデ例:4

オレンジ・黄色系のネルシャツコーデ例です。ネルシャツコーデは袖部分をまくり上げるのが定番。派手に見られがちな色ですが、組み合わせ次第ではかなり落ちつたイメージに仕上がります。

ネルシャツのコーデ例:5

ブラウン系のネルシャツは落ちつた雰囲気になるので、大人アメカジにぴったりです。襟もボタンダウンがおすすめ。年齢にあったネルシャツをお探しの方は、色合いにも注目してくださいね。

ネルシャツのコーデ例:6

チェック柄が大きいネルシャツでも、サイズ感に気を付ければ爽やかな着こなしに。ボトムスもジーンズだけでなくチノやカラーパンツなどをうまく活用しましょう!

ネルシャツのコーデ例:7

グリーン系のネルシャツは、ボトムスを明るい色にすることにより、コーデのバランスがとれるようになります。秋冬ならコーデュロイパンツと合わせるとよいでしょう。アウトドアスタイルなら足元はビーンブーツがおすすめです。