2022/06/06 21:30


アメカジに挑戦する方が増えています。そんな中、アメカジ仲間やショップ店員さんたちが話す、アメカジ好きにしかわからないファッション用語で困ったことはありませんか?ここでは基本的なアメカジ用語である「シンチバック」について解説します。

シンチバックとは



シンチバックとはデニムのベルト。バックシンチ、シンチバックルとも呼ばれています。 日本語では“尾錠”とも呼ばれています。

ベルトが普及していなかった1940年代までのジーンズにはバックシンチがつき、ジーンズのウエストを諦めるために使われました。調節するバンドであることからアジャスターストラップなどともいわれます。サスペンダー用のボタンと並び、クラシックなワークパンツのデティールになります。

現在では、ウエストのフィット性の有無には関係なく、クラシックなデザインとして採用されています。

シンチバック付きのジーンズにベルトは?

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現在では、ベルトが普及されているためシンチバックが付いたジーンズでもベルトを通して履いている方がほとんど。また現代のモデルはベルトが通しやすいようにシンチバックがやや下についています。

もちろん中には当時のようにベルトループ付近についているモデルもあります。

このモデルをベルトで着用する場合は、シンチバックの通し方に注意すればよいでしょう。

シンチバックの通し方


シンチバックの通し方は何通りかあるのですが、まずは調整しやすい通し方です。

上図のようにシンチバックのベルトを金具に通したあと、矢印の部分にベルトを通します。

この通し方は履いたままでもシンチバックの調整が簡単なメリットがあります。しかし、ベルト生地の裏側が表に見えるというデメリットがあります。

一般的なシンチバックの通し方


最も一般的な通し方がこちら。ベルトの先端を上図のようにシンチバックの金具に通します。

次に矢印へベルトの先端を通します。


通しずらい場合は、反対側のベルト生地を引っ張り、金具の隙間を広げましょう。



生地の表側が見えるので、見た目にもよい通し方です。しかし履いたままでの調整が難しいので、注意が必要です。

ベルトと併用する場合


シンチバックとベルトを併用して使う場合は、まずシンチバックのベルトをベルトループに通します。


そのあとは先ほどの通し方と同じです。


ベルトループの下にシンチバックがあるので、ベルトも併用可能です。

シンチバックは危険?


本来シンチバックの金具は針のようにとがっており、生地に刺して使っていたようです。ですがこの金具がソファの生地を傷つけたり、洗濯をするとほかの衣類を傷つけたりと評判が良くなかったのも事実。

現代のレプリカモデルの多くは怪我しにくいよう、先端の尖った金具は使用していませんが、レザーソファーに座る場合や、洗濯の際ほかの衣類を傷つける可能性はあるので注意が必要です。

あえてシンチバックをカット


クラシックなワークパンツのデティールであるシンチバックですが、上記の理由から邪魔になると思われる方も。大胆にシンチバックをカットしても良いでしょう。

事実、シンチバックがカットされているヴィンテージパンツも多く発見されています。

おすすめシンチバック付ワークパンツ:1

ワーキングパンツは1935年以降もスタイルに大きな変更もなく、1940年にM40ワーキングデニムパンツが採用されました。 42年にはグリーンのヘリンボーンツイルのワーキングパンツが採用され完全に旧式化していましたが、在庫分は全て支給され、戦闘任務を除き様々な任務で終戦まで20年以上に渡り使用されました。

おすすめシンチバック付ワークパンツ:2

13.5オンス ヒッコリーデニム地を使用したヴィンテージ仕様のペインター ジーンズ です。 サスペンダー用ボタン、バックの調整バックル、ポタンフライ、三本針縫製など本格的なヴィンテージの作りにこわだったワークジーンズです。

最後に

クラシックなワークパンツのデティールであるシンチバック。アメカジを語るうえで外せないデティールです。手間がかかったり、逆に現在だと迷惑と感じるデティールですが、歴史とロマンを感じさせてくれます。

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